昭和こども食堂を支える人-昭和子ども食堂から

昭和こども食堂は11月でオープンから半年を迎えることが出来ました。計25回の運営を行い、利用いただく方も徐々に増え、地域の中の居場所としてご利用いただけるようになりました。また、この半年間で延べ118名のボランティアの方が来てくださいました。

オープン当初から関わって下さっている方や月曜日にお仕事が休みになると連絡を下さる方、それから夏休み期間中のみ来てくれていた高校生など年齢層も幅広く、男性も女性も誰でも参加をして頂いています。時にはスタッフ以外、全員30代の男性で料理を作っている、という日もありました。料理が得意な方が集まって、あるものを使って美味しい料理が出来るというよりはむしろ、「誰でも関わることが出来る」点を大切にしています。中でも就労支援を行う団体ということもあり、就労する前の若者たちがこれまでにも多く参加をしてくれました。人と話すことが少し苦手な方も、一生懸命レシピを見て真剣に作って下さります。「ありがとう、助かったよ~!」と声をかけられると照れくさそうにしたり、ふと笑顔を見せてくれます。「また良かったら来て下さいね」とお話をすると、2回3回と続けて来てくれ、段々とお話をするようにもなるなど、比較的自由に楽しく調理の時間も皆が過ごしやすい雰囲気が出来ていると感じます。

 

【調理ボランティアに参加した若者たちの声】

 

Q.参加前と今で変わったことはありますか?

 

―単純なことですが、周りの方々が挨拶がしっかりと出来ているなと感じます。鍋や調味料などを取ってあげると「ありがとう」と返ってくるので、自分もそう言うようにと心がけるようにしています。

 

Q.昭和こども食堂はあなたにとってどんな場所?

 

―生活の中の一部になってきていると感じます。私は調理だけなので時間的にはたいしたことはないのですが、それでも毎週何を作ることになるんだろうな、上手く作ることができるかなと不安を持ちながらも、毎週ご飯を作りに行く場所です。

 

Q.参加してみようと思った理由は?

 

 ―始めは日々の予定を増やしたかった、ただそれだけでした。こども食堂の理念に対しての共感や、ボランティア活動への興味といった意味合いでの参加ではありませんでした。それくらいの気持ちでのスタートでしたが、徐々に自分自身の参加目的のようなものが見えてきた気がします。同時に自分の役割といった意識をもつようにもなり、それが続ける理由の一つにもなっています。

 

Q.自分自身で変わった部分はありますか?

 

―食器はどこか、調味料はどこか、そんな些細なことでも毎回繰り返していくと手際が良くなっていきます。慣れ、と呼べるものを体感できること。小さなことかもしれませんが自身の成長として認めることができることが良いことです。 

 

 

ご寄付や食材の支援を下さる方も含め、昭和こども食堂はいろんな形で関わって下さる多くの方々と一緒に、子どもの成長を応援しています。子どもたちのために今後も協力の輪が広がっていくことを願っています。